1つの課題解決が新たな課題を生むことも
今朝のお客様は70代の女性(本人の許可を得て投稿)
脳卒中後遺症で右上下肢に麻痺があり、杖を使って歩いています。右足の外側が痛い…とご来店。
靴底も外側が磨り減っています💦
歩き方は「分廻し歩行」といって、
麻痺があるためにつま先があがらず、引っかかってしまうため、右足を前へ出すときに自然と外側へ大きく円を描くように廻す歩き方です。
そして床に接地するときには、
右側のフットプリントでわかるように、
外側にしか体重がかかっていないのです😩
これは分廻し歩行と、麻痺による筋緊張の影響を受けているからです。
しかも、
履いているのは、某メーカーの高齢者向けシューズ👟で、ご本人の足には全く合わない幅広サイズ😱
どおりで、右の小指の根元の皮膚がガチガチになっているわけです😭
さて、
この場合、ご本人の足のサイズに合う靴があれば良いか…というと、それだけでは解決しないのです。
接地の状態が変わらなければ、
同じことになるからです。
筋緊張は完全に緩和することは困難。
そして、
分廻し歩行は、
この方にとっては、右足の動きづらさの課題解決の方法として身についた歩き方。
病院のリハビリでは、「異常歩行」として、歩様を治すように練習しますが、
生活の中では、課題解決の手法になっていたのです。
分廻し歩行でなければ歩けない。
でも、課題解決の方法が、新たな課題を生んでしまった…な感じです😓
足だけ見てもダメ。
靴だけ見てもダメ。
トータルで見ることが大切だと実感したのでした😊